第40回日本二分脊椎研究会

ご挨拶

第40回日本二分脊椎研究会
会長 柳田 晴久

福岡市立こども病院 整形・脊椎外科

柳田晴久

 第40回日本二分脊椎研究会を福岡で開催させていただくことになり大変光栄に存じます。 私は整形外科医2年目に福岡市立こども病院で研修する機会があり、二分脊椎の患者さんをかれこれ30年以上診てきたことになります。幼少時から診てきた患者さんたちが成人となり社会に出てそれぞれのポジションで人生を楽しんでいるのを見るのは感慨深いものがある一方で、成人以降も多くの問題があることも見てまいりました。二分脊椎患者が成人以降も問題を抱えていくことや、治療側にも新しい治療を取り入れたり次の世代を育てたりする必要があることから、今回のメインテーマは「持続可能な二分脊椎治療を求めて」としました。

 今回の主題を「長期成績から見た治療方針」として演題募集をいたしましたが、「思春期以降の諸問題」に関する演題が非常に多く集まりましたので、これを主題とさせていただきました。また二分脊椎の病因に関する興味深い2演題も主題として取り上げさせていただきました。

 特別講演は私が尊敬する2名の先生にお願いしました。脊柱変形治療の第一人者である川上紀明先生には脊柱変形に関する御講演をいただきます。また私の師匠であり小児整形外科のレジェンドである藤井敏男先生には歴史を含めた二分脊椎の整形外科治療について御講演をいただく予定です。

 初夏の博多は博多祇園山笠の活気にあふれております。本研究会でも各分野において熱いディスカッションが展開され、二分脊椎治療の発展につながることを期待しております。皆様の御協力をどうぞよろしくお願いいたします。

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